英語を学ぶ前に、日本語との違いを知っておくと、英語の特徴がよくわかります。
A 英語は「語順」がとても大事!
日本語は語順が自由
まず、日本語の文を見てみましょう。
(1)ユミはケンにメールを送った。
(2)ケンにユミはメールを送った。
語順は違いますが、どちらも「ユミがケンにメールを送った」という意味ですね。これは「は」や「に」などの助詞があるから、語順が変わっても意味がわかるのです。
さらに、「メールを送った。ケンにユミは。」としても、意味は何とか通じます。
このように、日本語は語順をある程度自由に変えることができる言語です。
英語は語順が命
では、英語ではどうでしょう?
(3) Yumi sent Ken a message.
(4) Ken sent Yumi a message.
(3)と(4)では、YumiとKenの位置が入れ替わっただけで意味が全く逆になります。(3)は「ユミがケンにメッセージを送った」、(4)は「ケンがユミにメッセージを送った」という意味です。
英語には「は」や「に」のような助詞がないため、語順がとても重要なのです。動詞の前にあるのが「〜する人」、後ろにあるのが「〜される人」となります。
だから、英語は語順を自由に変えられない言語なのです。
英語は「何がどうした」を先に言う
<主語+動詞>が基本
英語の文は「誰が(何が)」+「どうした」が最初に来るのがルールです。
例えば、
(5) Tom eats breakfast.
「トムが朝ごはんを食べる」
Tom(トム)が主語、eats(食べる)が動詞です。このように、英語はまず<主語+動詞>をセットで言います。
他にどんな語が続く?
主語+動詞のあとには次のようなものが続きます。
- 目的語(行為の相手や物)
(6) She reads a book.
「彼女は本を読む」
a bookが目的語です。「何を読むのか」を表します。 - 補語(説明を加える)
(7) My brother is a teacher.
「私の兄は先生です」
a teacherが補語です。「兄は何か」を説明しています。 - 修飾語句(情報を追加する)
(8) She reads a book at night.
「彼女は夜に本を読む」
at nightは修飾語句です。
(9) My brother is a teacher in Tokyo.
「私の兄は東京の先生です」
in Tokyoが修飾語句です。
まとめ
英語の文は主に「主語・動詞・目的語・補語」でできていて、これを「文の要素」と呼びます。修飾語句は、文に必要な情報をプラスする役割です。
文の基本は
S(主語)+ V(動詞)+ O(目的語)+ C(補語)+ M(修飾語句)
の形で組み立てられます。
このように、日本語と比べると英語は「語順」で意味が決まるルールがはっきりした言葉です。
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