英語の５文型って何？
誰でも分かる！やさしい5文型のはなし
英語の5文型とは？
文法用語の説明
英語の 5文型 とは、文字通り「5つの文の型（パターン）」のことです。
5文型は中学英語で大きく取り上げられることはあまりないですが、高校英語で
一番最初に習う範囲となっています。この５文型の理解が甘いと、高校英語に苦戦する
確率が非常に高くなります。また、社会人の方であってもTOEICのリーディング高得点を
目指される場合や外国人の方と流暢に話したいという方は５文型の理解が近道になります！
５文型を全く知らない方でも、この記事を読み終わった後には人に自信を持って説明できるくらい
理解ができるよう、頑張って説明していきますね！
文の要素
文の要素は大まかに分けて、S・V・O・C・Mの５つあります。
Mについては後の章で言及するので、ここではS・V・O・Cについて見ていきましょう。
S …(subject) 主語のこと。文の主役であり、英語の文は必ず主語から始まります。
主語は必ず名詞になります。
V…(verb) 述語・もしくは動詞のこと。主語がどのような動作をしたのかについて述べる役割があり、
主語のあとにつきます。
O…(ocject)目的語のこと。動作の行為の対象を表しますが、ここでは目的語が名詞になるということを覚えてください。
C…(complement)補語のこと。文字通り（情報を）補う語のことです。補語になることができる品詞は
形容詞、もしくは名詞です。
５文型は必ずSとV、つまり主語と述語から始まります。
まずはそれぞれの文の要素の役割と、どの品詞がどの文の要素になれるのか覚えて下さい！
S…名詞
O…名詞
C…名詞・形容詞
■ この5つの英文を見てください！
これから説明する 5文型 にピッタリ当てはまる例文です。
1️⃣ I run.
2️⃣ I am happy.
3️⃣ I eat an apple.
4️⃣ I give you an apple.
5️⃣ I call my dog Pochi.
5文型とかいうので、もっとむずかしい英文が出てくると思ったのではないですか？
こんな簡単な例文で驚いたのでは？
5つの文型 を、これらの簡単な短い英文を使って見ていきましょう！
英語の5文型を1つずつ説明！
さあ、ここから1つずつ説明します！
第1文型（S + V）
【例文】 I run.（私は走る。）
- S = I（主語）
- V = run（動詞）
▶ 主語 + 動詞 だけのシンプルな文です。
「だれが + 何をする」これだけでOK！
これだけで、「ジャン ジャン！」と終わってしまいます。
第2文型（S + V + C）
２文型・３文型の違い
よく英語学習者の皆さんが混乱しがちなのが、「SVCとSVOの違い」です。
つまり、「補語」と「目的語」の見分け方が難しいと感じる方が多いということです。
しかしながら、「主語との関係」に着目することでとても簡単に
補語と目的語の違いを見分けることができます。
I am happy …①（私は幸せだ）
I eat an apple,,,②
上の例文を見てください。
①はSVCの例文・②はSVOの例文となります。
では①と②の違いを「主語との関係」に着目して考えていきましょう。
まず思い出していただきたいのが、そもそも「補語」とはどういった役割を持つ言葉なのかと
いうことです。「補語」とは、「（情報を）補う語」という意味でした。
今回この文の補語はhappyです。
ここで一緒に考えたいのは、「happyによって補われている語はなにか」ということです。
言い換えれば、この文の中で「幸せ（happy）」なのは誰かということです。
そう、幸せなのは「私」ですよね。
つまり、SVCの文とはCがSの情報を補っている文、もっとシンプルに言ってしまえば
「S=C」となっている文だと言えます。
次にSVOの文に移っていきましょう。
I eat an apple…②
先ほど申しあげた通り、SVCは「S=C」となっている文のことを指します。
この②の文の目的語は「 an apple」ですが、この文の主語「I」との関係は
「an apple」が「I」を補っているとは言えませんよね。
逆説的な言い方となりますが、SVOとは「OがSを補っていない」、つまり
「S≠O」となる文を指します。
【例文】 I am happy.（私は幸せです。）
- S = I（主語）
- V = am（動詞）
- C = happy（補語）
▶ S = C 第２文型はイコールの関係！
「I = happy（私は幸せ）」のように、主語を説明する言葉が C:補語です。
第3文型（S + V + O）
【例文】 I eat an apple.（私はリンゴを食べる。）
- S = I（主語）
- V = eat（動詞）
- O = an apple（目的語）
▶ S ≠ O の関係！
「私はリンゴではない」ので ≠。
イコールの関係ではありません。
I eat と聞いたら？「何を？」と聞きたくなりませんか？
「〜を」する時はこの形になります。
この「何を？」が O: 目的語なのです。
第4文型（S + V + O1 + O2）
【例文】 I give you an apple.（私はあなたにリンゴをあげる。）
- S = I（主語）
- V = give（動詞）
- O1 = you（目的語・人）
- O2 = an apple（目的語・物）
▶ O1 ≠ O2 の関係！人と物はイコールではありません。
「you ≠ an apple（あなたはリンゴではない）」ので「 ≠」。
「人に物をあげる」時によく使います。
第5文型（S + V + O + C）
【例文】 I call my dog Pochi.（私は犬をポチと呼ぶ。）
- S = I（主語）
- V = call（動詞）
- O = my dog（目的語）
- C = Pochi（補語）
▶ O = C の関係！
OとCはイコールの関係です。
「my dog = Pochi（私の犬＝ポチ）」なので 「=」。
「〜を〜にする」「〜を〜と呼ぶ」ときの形です。
5文型まとめ表
| 文型 | 形 | 関係 |
|---|---|---|
| 第1文型 | S + V | ― |
| 第2文型 | S + V + C | S = C |
| 第3文型 | S + V + O | S ≠ O |
| 第4文型 | S + V + O1 + O2 | O1 ≠ O2 |
| 第5文型 | S + V + O + C | O = C |
5文型は難しくありません！
この5つの文を「型」として知っておくと、これからの英文づくりがとてもラクになります。
5文型の練習問題
■ 問題：次の英文は第何文型でしょう？番号で答えましょう。
① I read.
② She is a student.
③ We like dogs.
④ He teaches me English.
⑤ They made him captain.
■ ヒント
- 第1文型（S + V）
- 第2文型（S + V + C）
- 第3文型（S + V + O）
- 第4文型（S + V + O1 + O2）
- 第5文型（S + V + O + C）
■ 解答
① 第1文型（S + V）
I read.（私は読む。）
② 第2文型（S + V + C）
She is a student.（彼女は学生です。）→ She = a student
③ 第3文型（S + V + O）
We like dogs.（私たちは犬が好き。）→ We ≠ dogs
④ 第4文型（S + V + O1 + O2）
He teaches me English.（彼は私に英語を教える。）→ me ≠ English
⑤ 第5文型（S + V + O + C）
They made him captain.（彼らは彼をキャプテンにした。）→ him = captain
英語の5文型 応用編 【その１】
基本はOK！でも、こんなパターンもあるよ！
第1文型の応用
🔶【例文】
I live in Kobe.（私は神戸に住んでいます。）
ここで「Kobe」が出てくるから、
「I live Kobe？」→ 違う！
▶ 「live」の後に「何を？」とは聞きたくならないですね！
in Kobe は **M（修飾語）**です。
- I live が 第1文型（S + V）
- in Kobe は「どこで？」を説明する M
🔶【POINT】
場所や時間を表す言葉があっても 「何を？」がなければ1文型！
第2文型の応用
🔶【be動詞の代わりに使える動詞】
feel / look / sound / become なども S = C の文で使える！
🔶【例文】
- I feel happy.（私は幸せだと感じる。）
- She looks tired.（彼女は疲れているように見える。）
- It sounds interesting.（それは面白そうに聞こえる。）
- He became a teacher.（彼は先生になった。）
これらは、S = C の関係（第2文型）になります。
🔶【POINT】
be動詞だけじゃない！
「感じる・見える・聞こえる・〜になる」でも S = C になるよ。
第4文型の応用
give だけじゃなく、ほかにもある！
🔶【よく使う動詞】
- give（あげる）
- buy（買ってあげる）
- show（見せる）
- tell（教える）
- send（送る）
🔶【例文】
- I buy you a book.（私はあなたに本を買ってあげる。）
- She showed me a picture.（彼女は私に写真を見せた。）
- He told us a story.（彼は私たちに話をした。）
🔶【POINT】
「人に + 物を」の形があれば第4文型！
第5文型の応用
call 以外にもよく使う動詞があります！
🔶【よく使う動詞】
- call（呼ぶ）
- make（〜にする）
- name（名前をつける）
- find（〜だとわかる）
- keep（〜のままにしておく）
🔶【例文】
- They made him captain.（彼らは彼をキャプテンにした。）
- We named the baby Ken.（私たちはその赤ちゃんをケンと名付けた。）
- I found the book interesting.（私はその本が面白いとわかった。）
🔶【POINT】
O = C の関係を見つけよう！
応用編 【その１】まとめ
- in Kobe みたいな前置詞＋名詞は M（修飾語）のことが多い！
- S = C は be動詞 以外でも作れる！
- 4文型・5文型 は 他の動詞 でもたくさん使われる！
英語の5文型 応用編 【その２】
第1文型の応用【その2】
There is 構文
🔷【例文】
There is a book on the desk.
（机の上に本が1冊あります。）
■ ここが間違いやすい！
「There」が 主語 だと思う人が多いけど、
実は 主語は “a book” です！
■ 【ポイント】
- There は「そこに」ではなく「〜があるよ」という文のスタートの言葉
- is が動詞（V）
- a book が主語（S）
- on the desk は M（場所を説明）
▶ つまりこれは 第1文型（S + V） です！
■ もっと短く言うと
- There =「ここにあるよ」っていう導入の言葉
- There is S ＝「Sがある・いる」
■ 例文をもう1つ！
There are two dogs in the park.
（公園に犬が2匹いる。）
▶ dogs が主語（S）、are が動詞（V）、in the park が修飾語（M）
■ よくある誤解！
「There」が S だと思ってしまうけど、
主語は “a book” や “dogs” なので気をつけましょう！
第4文型の応用【その2】
「to 人」と「for 人」の使い分け！
■ 第4文型とは？
主語 + 動詞 + 人 + もの
I give you a present.
（私はあなたにプレゼントをあげる。）
この「人 + もの」を「もの + to 人」の形にすることがあります。
■ でも、動詞によって「to」か「for」が変わる！
ここでポイント！
動詞には2つのグループがあります！
【1】giveグループ ➡ to 人
このグループは「人がいないと成立しない」動詞です。
人に渡す・教える・送る などが中心。
【主な動詞】
- give（あげる）
- send（送る）
- teach（教える）
- show（見せる）
- tell（伝える）
■【例文】
I gave you a book.（私はあなたに本をあげた。）
→ I gave a book to you.
▶ 「to 人」の形にする！
【2】buyグループ ➡ for 人
このグループは「人がいなくても、自分だけでもできる」動詞です。
買う・作る・準備する などが中心。
【主な動詞】
- buy（買う）
- cook（料理する）
- make（作る）
- get（手に入れる）
- find（見つける）
■【例文】
I made you a sandwich.（私はあなたにサンドイッチを作った。）
→ I made a sandwich for you.
▶ 「for 人」の形にする！
■ イメージで覚えよう！
giveグループ = 相手がいないと成り立たない → to 人
（誰かにあげたり、送ったり、教えたり）
buyグループ = 自分のためにもできる → for 人
（買う・作るは1人でもできる）
これらは「1つ1つ丸暗記」ではなく、
グループ分けで覚えると、スッと理解できます！
■ 【まとめ表】「to 人」と「for 人」の使い分け！
| グループ | 代表動詞 | 言いかえ |
|---|---|---|
| giveグループ | give / send / show / teach / tell | to 人 |
| buyグループ | buy / cook / make / get / find | for 人 |
■ 修飾語（M）って何？
英語には S（主語）V（動詞）O（目的語）C（補語） の他に、
M（修飾語） という「文を説明する言葉」があります。
M = 修飾語（説明する言葉）
Mは文の要素（SVOC)にはなりません！
どんな言葉が「M」？
Mには、場所・時間・理由・方法 などが入ります。
文の「いつ？どこで？どんなふうに？なぜ？」を教えてくれる言葉です。
■ 例文で見てみよう！
【例1】
I study at school.（私は学校で勉強する。）
→ at school が M（どこで？）
【例2】
I read every day.（私は毎日本を読む。）
→ every day が M（いつ？）
【例3】
He runs fast.（彼は速く走る。）
→ fast が M（どんなふうに？）
■ ポイント
- M はなくても文はOK（あってもなくてもいい）
- でも、M があると「詳しく」「わかりやすく」なる！
■ まとめ修飾語（M）って何？
- S, V, O, C が文の「柱」
- M はその柱を「説明する言葉」
だから、Mはいつも自由な場所に入ってくる仲間！
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